全都道府県一筆書き day9 鹿児島沖縄 20220105

ふと思い立って日本一周をまた試みてしまった。せっかくだから全都道府県一筆書でもしてみよう。そんな旅路の9日目。移動はほとんどなし。番外の鹿児島観光編。

※この投稿は以下の投稿の続きです。鹿児島までどうやって来たのかが書いてあるので緩急の「急」を味わいたい人はそちらも読んでみてください。

桜島

とりあえず鹿児島には入ってみたものの、何をしたらいいか、選択肢が多過ぎて思い付かない。そんなにあちこちに行ける訳ではないので、狙い済まして回らないと中途半端になってしまうだろう。

名物を食べに歩き回るのもいいが、逆に名物に集まってもらうのも手である。

お手軽に名物を食べられる

ありがたいことに、泊まっているホテルの朝食ビュッフェにぼくの到着を歓迎して現地の食材たちが集まってくれたとのことなので、片っ端から頂いていくことにした。

左上から順に◎さつまいものかき揚げ(とハンバーグ)、◎?筑前煮、◎さつま揚げ、◎(地元の何かの)コロッケ、◎きびなごとゴーヤ、おひたし、◎きびなごの南蛮漬け、きんぴらごぼう、◎さつまいもの何か
肉じゃが、ソーセージとベーコン、スクランブルエッグ、◎豚の軟骨煮、◎(忘れた)、数の子、シュウマイと◎漬け物と◎味味噌、黒豆 飲み物は牛乳とブドウ酢
◎鶏飯(奄美出身)

地元に強いゆかりのありそうな子たちには◎をつけておいた。これだけ一気に挨拶に来られると名前を覚えるのもいっぱいいっぱいで……うろ覚えになっちゃってごめんよ……。

さて、観光に行くとしよう。

市電は木張りの床ではないものの平成に入らないくらいの雰囲気

まずは市電。

1時間に3、4本は運行していて片道200円。安すぎる。

次いでフェリー。

噴火してるかどうか分からないけど多分してない

桜島に到着。乗船していた時間は15分程度。陸路でどこかに向かうよりもよっぽど近くに感じる。まあ、市電で港まで行くのにトータルで20分くらいはかかっているけれど。

観光地を回るバス。大体30分ごとに運行。

桜島に着いたらフェリーターミナルの前からバス。

桜島で一般人が入れる最高地点

40分で展望所に到着する。ここからは山と海を眺められる。この日は海側は天気が悪く、余り見えなかった。

展望所の眺望に一通り満足した頃バス停に戻ると、丁度乗ってきたバスが出発する時間だった。見たらそのまま帰れるように停車時間が長く取られているようなので、何となく見て終わり、くらいの人であればそれで丁度いい。

桜島ダイコンが建物の前で栽培されている。デカい。

バスで麓まで降りて、バスターミナルから少し歩くと道の駅がある。

桜島満足セット 桜島小みかんうどん、ミニカンパチ丼、地元野菜のかき揚げ。これで980円は安い

道の駅の食堂でランチ。小みかんうどんは本当にみかんの風味がした。薬味で柑橘類の皮が乗ってるうどんとかそばがあるけど、あれの優しい感じ。ミニカンパチ丼は7、8切れもカンパチ乗っててほんとにこの値段でいいのかと思ってしまう。口に入れると脂が広がった。このセットはリーズナブル。

I’ll be back.

マグマ温泉。赤茶けてた。少し口に入っちゃったけど、しょっぱい。海を見ながら入れるのも良かった。少し湯は熱め。源泉温度が高いので加水してるらしい。「あー、温泉入った」感を満喫。

そろそろ……なので船で戻る。桜島滞在は11時くらいから15時くらいまで。

テーマパークに来たみたいだぜ(昨晩の姿)

鹿児島中央駅付近に戻り、もう少し遊べるので観覧車に乗ることにした。駅ビルの上にあって目立っていたやつである。

高いところが苦手なのになぜ乗ってしまうのか

36個中2個がシースルーのゴンドラで、待ち時間も少なかったので乗ってみることにした。

ビルから離陸してすぐの辺りは平気ではあったが、高度がどんどん上がるに連れて怖くなってくる。それにつれて景色も良くなってくるので困ったものである。

ビル+100mくらいの眺望

頂点付近からの眺めはとても良かった。怖さを押して乗った甲斐がある。鹿児島の街とその向こうに錦江湾(鹿児島湾)、そして桜島が見える。桜島は堂々の威容だ。

高さにも慣れてきて、気にならなくなってきた。遠くを見ていれば怖くない……と思ったのだが、観覧車というのは降りる時に揺れるものらしい。最高点に達したあとは早く地面(ここの場合はビル)が近付いてくるのを祈るばかりとなった……。

鹿児島空港にどうやって行くのか問題

この日は夜の便で鹿児島空港から那覇空港に飛ぶ予定だったのだが、幾つか気がかりがあった。バスの扱いについてである。

多くの場合空港というのは市街地から遠くに設置される。鉄道で直接乗り入れることができない空港も少なくない。そういった場合に活躍するのが主要駅から出ている直通バスである。

実はこれまでの旅路ではバスを「移動」に使っては来なかった。単純に鉄道のみで移動した方が早く安い場所が多かったというのもあるが、気になるのはそのルートである。

移動に使うバスがそれまでに通った鉄道の線路を跨いだり高架の下をくぐってしまったとき、果たしてそれは「一筆書移動」を名乗って良いのだろうかという問題が気になっていたのだ。

そして、旅の折り返しを越えた今日になるまでバスで移動しなければならない事態にはなっていなかった(観光モード中はかなりバスのお世話になっているものの)。だが、ここで空港まで向かうバスに乗る必要が出てしまったのでこの問題を無視できなくなったのである。

そこでバスに乗って移動する必要が出た際の一筆書との兼ね合いを定めることにした。

  • バス、タクシーで既に通った鉄道路線をまたいでも良い。
  • そもそも、空間的に同じポイントを通っていてもルートしては別のものであるのでそれは問題ない(船や飛行機の場合も同じ)。ただし、同じ駅やバス停を2回通ってはならない(路線の仕様上止まらない駅、バス停を通過するのは良い……説明するのが難しいので詳細は省く)。→船、飛行機は長い県境を通っているという考え方が設定されていたので空間については問題なかったが、明言した。

色々と吟味した結果、このあたりの補足で問題なさそうであった。車道と線路が交わったところで、そのそれぞれはルートとして独立しているし、仮にまたいだとしても一度乗った鉄道路線に乗れる訳ではないからである。

これをOKにしておかないと、例えば「とある路線の執着駅まで鉄道で来て、その駅の南口から北に向かうバスに乗ったとき、駅の高架をくぐる」というものがダメになってしまう。それは余りにも厳しいし一筆書をなんら損なうものではないので、ルール上許されるべきだろう。

この点が解決するまで国分、隼人、加治木、鹿児島中央のどこで観光モードに入ったか決められなかったのだが(day8参照)、このポイントがすっきりしたので晴れて鹿児島中央駅から出る空港バスを利用することにした。

昨日からの「移動」ルート(昨日の分は抜粋)を書き出すと、

  • 都城駅→国分駅(特急きりしま)
  • 国分駅→鹿児島中央駅(普通列車)
  • 鹿児島中央駅バスターミナル→鹿児島空港(バス)
  • 鹿児島空港→那覇空港(飛行機)

というルートが記載でき、そのどれもが同じポイントを通っていないので一筆書としては問題ないと言えよう。

安心したぼくを乗せて、バスは鹿児島中央駅のバスターミナルを出発した。少しずつ、駅と線路のある場所から離れていく。やがてバスは高速道路に乗った。高速道路は鉄道路線と交わることはなく、鹿児島空港に到着する。

杞憂とはこういうことである。何となく、この先バスについての補足ルールを参照することはなさそうな気がしているが、もし同じようなことをしたい人がいたら参考にされたい。

改めて鹿児島空港から那覇空港へ

空港の足湯

色々とあったが(なかったが)鹿児島空港で足湯に浸かり、足湯から足を離すだけではなく、飛行機の中で九州島からも足を離すこととなった。

ゆいレールの車内は冷房がガンガンに効いている。乗客はみな半袖だ。

そして那覇空港。ここで「観光モード」に入る。そう宣言することでどのようにして沖縄県を離れるかが確定したことになるが、それは明日以降のことである。

まとめ

実際はこんな風には飛ばない

今日の追加は1県となった。やはり、このペースが遅くなればなるほどできる観光の幅は広くなる。昨日の道中で観光してうまく鹿児島空港にたどり着ければ良かったかもしれないが、さすがに後ろに飛行機が控えている時点でそんなにのんびりと回っていられる気分ではなくなるので、今回はこれで良かったのだと思う。

という問題とは別に、明日沖縄県を離れるのは夜の便にしてある。流石に、朝の便で沖縄を離れるのは冒涜でしかない(今までの旅路は冒涜ではなかったか聞かれると答えに窮するが)。短い期間ではあるが沖縄を楽しませて貰おう。


このページをかいたひと:藤盛仁輔

ライター。このサイトでは半年で日本二周したときに訪れた場所についてなどをかいています。

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