全都道府県一筆書き day12 北海道 20220108

ふと思い立って日本一周をまた試みてしまった。せっかくだから全都道府県一筆書でもしてみよう。そんな旅路の12日目。「移動」はすれど、次の都道府県には進まない、そんな日。

※この投稿は以下の投稿の続きです。北海道に入るまでの前段にあたる千葉からの流れを書いているので併せて読んでみてください。

函館の朝

昨日の夜、函館に到着したが朝のうちには函館を出発しておきたい。だが、そのまま出発するのも勿体ないので朝市に向かう。

朝6時台でもほとんどが元気に営業中

見てってと声をかけられるものの、時間は余りないし、この先カニを背中にくくりつけて歩くわけにもいかないので、残念ではあるものの断りながら歩く。目的のお店は既に決まっているのだ。

あれも食べたいこれも食べたい

函館は通算で3回目だが、3回とも同じお店で海鮮丼を食べている。次に来るときは別の店も行ってみようと思ってはいるが、多分同じお店に入ってしまう気がする。

海鮮丼を出しているお店はエリア内に非常に多く存在しているため、片っ端から行こうとすると大変である。気に入ったお店があるならば、無理に開拓しなくてもいいかもしれない。あるいは、1軒目は開拓、2軒目はいつものお店、ということも可能かもしれない(机上の食う論)。

ななつ星in北海道(そんなものはない)

朝ごはんを食べたので、函館を出発する。やはり朝の6時台から海鮮丼が食べられる駅前の朝市とというのは心強い。

安心してください、停まっていますよ

函館から乗った特急が、新函館北斗に停車する。昨日の夜置き去りにしてきた「一筆書魂」を回収し、晴れて「移動」再開だ。

実は、この辺りの地域は「バンめし♪」の聖地の一つ(「北七町」=「北斗市、七飯町、函館市付近」)。登場する場所のうち函館エリアは色々と巡ったが、まだ巡り足りていない。レンタカーを手配するなどして回りたいところであるが、冬は流石に危ないので春~秋にまた来ることを誓い、立ち去ることにした。(以下参考)

ちょっとだけ北へ。

特急列車は順調に鹿と「衝突」したりしながら札幌へ向かう。

「線路上を確認しましたが鹿は見当たらずはね飛ばされた模様です。この後車両点検が済み次第出発します」

列車が鹿とぶつかった事案はday2、3で合計3回(うち2回は乗っている列車がぶつかっている)発生しているので、今回で4回目だ。そのうち、三重、和歌山では鹿と「衝撃」、兵庫、北海道では鹿と「衝突」と言っていた。「衝撃」は紀勢線内だけの言い方で、それは奈良が近いから何かを配慮したものである……という仮説を立ててはいるが確かめる術は今のところないのでずっと心に抱いておくことにしよう(都市伝説はこういう記載から生まれる)。

更にもうちょっとだけ北へ。

鹿と衝突した影響で、乗り継ぎが怪しくなったので南千歳で乗り換えをした。無事座れたものの、次の千歳で人が多く乗ってきたので身動きが取れなくなる。

高い建物もないところを走行していたので、直射日光は遮られることなくぼくをずっと照らし続けた。札幌に到着して人がたくさん降りていき、やっと席が移動できるようになるまでの30分はきっと忘れないだろう。

前の人が窓にもたれかかって寝ていたので、シェードを下ろすことができなかったのだ。今にして思えば、気付かないふりをしてシェードを頭にぶつけて起こし、謝りながらシェードを下ろせば良かった。

今日の目的地は札幌の先、小樽港だ。小樽の観光エリアまで行くのには時間が心許ないので、残された時間を小樽築港エリアで過ごすことにする。

ショッピングモールの中だけでも、持ち帰り寿司、回らない寿司、回転寿司と3つの業態が展開されていた

駅前のショッピングモールに入っている回転寿司を食べに行く。パフォーマンスがすごいお店(ネタがこぼれるほど乗っているとか)ではないが、ネタのサイズは一周り大きく感じた。

セイコーマートがくっついているのが素晴らしい

ショッピングモールから少し歩いたところにある温泉施設に寄る。口に温泉が少し入ったが、にがり系のしょっぱい味がした。

チェックイン

とにかく大きい

日はそろそろ沈む。温泉施設から少し歩いて、今日の宿にチェックインすることにした。今日の宿は時速40kmくらいで動くらしい。新日本海フェリーのあざれあという名前だ。

見事な一点透視図法

ながーーーい、乗船ブリッジを抜け、

4Fがフロント

ロビーにたどり着く。

5Fレストラン入り口

レストランもある。

ジンギスカン風豚定食に追加ザンギ。お米もうまい

見た目はレストランだけれど、カフェテリア形式で自分が食べたいものを取っていく感じ。

6Fの風呂

風呂は露天風呂つき。この露天風呂が凄い。船が日本海の荒波に揺られるのに合わせて浴槽も傾くので、その傾きによっては浴槽のお湯が派手にこぼれたりする。波風の音が聞こえるので、気分は日本海の荒波にそのまま浸かっているかのよう。

室内の浴槽でも近いことは起きるけれども、露天風呂の方が「海に浸かってる感」をより感じられる。浴槽の波に身を任せると、下手したら溺れるんじゃないかってくらいに身体が持っていかれる。区切られた浴槽ですらそうなのだからそりゃあ海に落ちたら助からないな(しかも冷たい)、というのが身をもって体感できる。

ノーザンクロス(下が見えてない)と水平線に沈みかけのベガ。条件は余り良くないので肉眼で見えたのはデネブ(クロスの頂点)とベガのみ。

運がいいと(雲が出ていないタイミングだと)デッキから星が見える。ただし、風は強いので物凄く寒い。

左は乗船前にセイコーマートで買ったもの。右が売店で買ったもの。
自販機コーナーで購入

売店と自販機で、北海道民のソウルドリンク、ガラナが2種類入手できる。

移動している場所にもよるが、電波の入りが悪くなるタイミングが多数。船内フリーWi-Fiもあるが、こちらも場所によって全くの不通になる(し、1日に30分×5回までしか使用できないらしい)。

自分の場合はスマホ回線、フリーWi-Fiともに船室に入ると全くの不通になってしまった。船室以外の例えばロビーなら通じるところでは通じた。

ネット環境的なことで言うと、今回の旅路で使用した2つの航空会社、ソラシドエア、peachともにフライト中はインターネットが一切できなかったのでそれに比べたら繋がるだけ御の字かもしれない。

航行時間は16時間ほど。共同部屋を使用するプランなら10000円程度(8000円程度のプランもあるが、そもそも人気過ぎて取れない)。

季節によるかもしれないが、ずっと揺れているので、船酔いしやすい人はかなり注意が必要。

まとめ

まさか1県も増えない日が来るとは

今日は北海道内の移動となったので、追加通過は0県だった。こればかりは仕方がない。なにしろ、函館~小樽の移動距離(千歳経由)は330kmほどあり、特急を利用してもなお4時間30分程度かかっている。330kmというのはまあまあな距離で、東京からなら三河安城を定刻で通過してしまうくらい、新大阪からなら広島に到着してしまうくらいの距離である。……新幹線を引き合いに出してしまうとかかる時間が何となく想像できるので「まあまあすぐ」感が出てしまうので良くない。

飛行機に乗って飛べばもう少し早く歩を進めることはできたろうが折角おあつらえむきなところにおあつらえむきな航路があったのだからこれを利用しない手はない(安いし)。

この旅も残り2日。百里を行く者は九十里を半ばとす、とも言う。47都道府県を行く者は42.3都道府県が半ばになる計算なので、ぼくの場合まだ残り2日なのに39道府県しか通過していないから半分も到達していないことになってしまう。気を引き締めてあたっていきたい。


このページをかいたひと:藤盛仁輔

ライター。このサイトでは半年で日本二周したときに訪れた場所についてなどをかいています。

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