長崎県松浦市がアジフライの聖地だということを知っていたでしょうか。松浦市は鰺(アジ)の水揚げ量が日本一。この地域で獲れたアジを使用したアジフライは「松浦アジフライ」というブランド名で呼ばれています。
松浦アジフライはこの地域で水揚げされる、刺身としても食べられるくらい新鮮な鯵を使ったアジフライです。松浦市には、この松浦アジフライが食べられる飲食店が数多くあります。アジフライは定食やつまみ以外にも、サンドイッチやハンバーガーなど、その食べ方は多彩です。
まずはこの記事をチェックして、色々な松浦アジフライを見てみましょう。
松浦アジフライが食べられるのは主に4エリア
このガイドブックは、松浦アジフライ巡りをするときの必携アイテムです。松浦駅などで配布しているので、行った際にはぜひ入手しましょう。このガイドブックによれば、長崎県の松浦市でアジフライを提供するお店があるエリアは主に4つです。
- 松浦駅エリア
- 魚市場エリア
- ロードサイドエリア(ガイドブックにはドライブゾーンと記載)
- 島エリア
松浦駅エリアの松浦アジフライ提供店舗は数も多く、徒歩で向かう際にはここを目指すのが良いでしょう。魚市場エリアの店舗は松浦魚市場に併設しているので、午前中から昼頃にかけて立ち寄るのに適しています。ロードサイドエリアの店舗はドライブ途中で休憩を兼ねて寄るのがおすすめです。
島エリアの店舗は、島を巡る観光ルートを組む際に目的地の中に入れておくのがちょうどいいでしょう。
今の記事では、松浦駅エリアから5店舗、魚市場エリアから1店舗、島エリアから1店舗を紹介します。
まるでアジフライ駅!? 松浦駅エリア
松浦駅は、松浦鉄道西九州線の駅です。松浦駅付近は、ガイドブックによれば半径数百メートルの中に20件程度のアジフライが食べられるお店があるアジフライ食べ歩きエリアです。このエリアから紹介するのは5軒。
- めしや割烹 栄
- 食味酒処 あじ彩
- 小料理屋 一期一会
- Joyfull 松浦店
- 旅館割烹 鶴屋
どのお店でも個性的なアジフライを食べる事ができます。
松浦鉄道松浦駅までのアクセス、周辺の観光
松浦鉄道は、長崎県の佐世保駅から、佐賀県の有田駅までを繋ぐ第三セクターの鉄道路線です。これらの駅から松浦駅への所要時間は、佐世保駅から約1時間50分、有田駅からは約1時間10分程度かかります。
佐世保から向かう場合は、ハウステンボスや佐世保を観光した後、松浦を次の目的地にするという観光ルートが考えられます。有田から向かう場合は、有田や途中の伊万里など佐賀県を観光した後、松浦を次の目的地にするという観光ルートが考えられます。
松浦駅まで車を使用して移動する場合は、佐世保、有田のどちらからも所要時間は40分程度。路線バスも通っていますが、基本的に乗り継ぎが必要です。有田からの場合は伊万里まで鉄道で移動してから路線バスに乗り継ぐのが比較的スムーズと言えます。
めしや割烹 栄
めしや割烹 栄は、昼は定食などを中心とした食事処、夜は居酒屋として営業しているお店です。
こちらのアジフライは箸で持ち上げるのが大変なほど大きいものが2つ。肉厚で旨味が詰まっていて、しっかりした味なので、ソースなどをつけなくても満足感があります。入荷したアジのサイズによっては、骨せんべいつきのものが提供されることもあるようです。
店舗情報
食味酒処 あじ彩
食味酒処 あじ彩は、昼は定食など中心の食事処、夜は居酒屋として営業しているお店です。
お店に入ると生け簀がお出迎え。
こちらのアジフライはしっかりしたサイズのものが2枚で、食べ応えはしっかり。身のしまりは良いのに、口に入れると身がほぐれていき、蒸し物のような風合いもあります。店内は、座敷席が中心で落ち着いた雰囲気です。
食味酒処 あじ彩 店舗情報
(公式サイト)
(食べログ情報)
小料理屋 一期一会
小料理屋 一期一会は夜に営業している居酒屋です。
こちらのアジフライは、大振りの切り身。アジをねかせて脂をまわしてあるとのことで、身は肉厚なのにとても柔らかいです。タルタルソースは自家製だそうです。長崎県の地酒を飲みながら食べるアジフライは格別と言えます。
小料理屋 一期一会 店舗情報
(公式facebook)
(Retty店舗ページ)
ここにしかない特別メニュー!? Joyfull 松浦店
次に紹介するお店は、ご当地グルメの紹介に登場するのが意外かもしれない、チェーンのファミリーレストランです。駅などで入手できる松浦アジフライのガイドブックにはドライブゾーン(ロードサイドエリア)として紹介されていますが、駅から徒歩で400m程度なので駅エリアとして紹介します。
早くからアジフライを食べられるのもポイントです。営業時間は8時からですが、アジフライ定食が提供できるのは9時くらいからとのこと(2020年11月時点)。朝早めの時間に行くときは、あらかじめ確認しておいた方がいいかもしれません。
なんと、この店舗限定のメニューは高校生の活動とコラボして生まれたもので、価格もリーズナブル。
求めやすい価格ながら、アジフライはきっちり2枚。この店舗でしか食べられない期間限定メニューとして始まっていますが、期間延長を経て提供が続いています。食べられなくなる前にぜひ行っておきたいお店です。
Joyfull 松浦店 店舗情報
(公式サイト)
(食べログ情報)
刺身とフライのハーフ&ハーフ!旅館割烹 鶴屋
どうしても紹介するお店を一軒に絞るならこちら…だったのですが、残念ながら2021年4月1日よりしばらく旅館としての営業のみとなり、飲食営業はお休みとのことです。飲食営業の再開を祈り、お休みになる前の様子を紹介します。
こちらで是非注文したいのが、活きあじフライ御膳 ハーフ&ハーフです。店内にはいけすがあり、注文するとアジが一尾さらわれていきます。
刺身でも食べられる新鮮なアジを、刺身とフライで頂くメニュー。3切れのフライは、それぞれが大振りで厚みもあり、身はフカフカして食べごたえ十分。要望に応じてオール刺身、オールフライも可能とのことです。
松浦でアジフライの食べ歩きをするとしたら、どこかでアジの刺身に出会っている可能性が高いです。他のお店も行く場合は、ハーフ&ハーフにして刺身、フライ両方の食べ比べをしてもいいですし、オールフライにしてフライをたっぷり味わうのもいいでしょう。
ここしか寄れない、ということであればハーフ&ハーフにして刺身、フライ両方の食べ比べをするのがおすすめです。
店舗情報
(公式サイト)
(食べログ情報)
松浦駅エリアで出会える他の松浦アジフライ
ガイドブックによれば、松浦駅エリアには松浦アジフライを提供している店舗が10以上あります。営業時間は定食メインの昼と、居酒屋メニューメインの夕方以降が多い傾向です。食べたいシーンに合わせて訪れる時間を検討しましょう。
その中で、午後のカフェタイムに営業しているマツオノウエン プラスコーヒー(Matsuo Nouen+Coffee)は貴重です。定食やつまみとしてではなく、アジフライサンドとして松浦アジフライが食べられます。こだわりのコーヒーとアジフライサンドで過ごすティータイムもいいでしょう。
(公式サイト)
(食べログ情報)
市場直送! 魚市場エリアのアジフライ
松浦駅から一駅隣の調川(つきのかわ)駅にある松浦魚市場に併設の食堂では、水揚げしてすぐのアジのフライを提供しています。朝の5時からアジフライを食べられるので、朝ご飯を食べに行くのもいいかもしれません。
市場直送の新鮮なアジフライはなかなか食べられないので、ぜひ行きたいエリアです。ただし、悪天候などで入荷に影響があった場合、アジフライがない可能性もあります。行く場合は前日から空模様や風の状況を気にしておいた方がいいかもしれません。
魚市食堂
魚市食堂は松浦魚市場に併設されている食堂です。
魚市場の中で、コンビニエンスストアなどが並ぶ事務所棟に魚市食堂があります。
店内には食堂の定番メニューが掲示されていて、既に用意されているメニューも。アジフライ定食は貼り紙に書かれたメニューです。注文したら好きな席に座って待ちましょう。
アジフライは、基本は3枚ですが、大きいものの入荷があれば2枚で提供されるとのこと。身は大きく、ふかふか。獲れたてのアジを揚げたてで食べることができる場所はそうありません。最高級のアジフライを食べられるお店と言っていいでしょう。
魚市食堂の店舗情報
(魚市場による店舗紹介)
(食べログ情報)
松浦魚市場の他の店舗
大漁レストラン 旬(リョウは漁の異字体)についての紹介も添えておきます。こちらのお店では、4~8月の間、「旬あじ」という松浦ブランドのアジを食べられます。巡り合えた際には、この旬あじを半分フライ、半分刺身で食べられる旬あじ定食を注文するのがおすすめです。
なお、朝6時から営業していますが、旬あじ定食は10時30分から13時30分までの限定です。
店舗情報
(魚市場による店舗紹介)
(食べログ情報)
島エリアとロードサイドエリアのアジフライ
ガイドブックで紹介されている島エリアは、福島と鷹島に分かれています。福島には佐賀県伊万里市から、鷹島には佐賀県唐津市から車で行くのが便利です。なお、鷹島には松浦市の九州本島側から、幾つかのフェリーで向かう事もできます。
ロードサイドエリア(ガイドブックではドライブゾーンと記載)は、松浦市の九州本島側です。
ここでは、島エリアから一店舗を紹介します。
海上屋台 三軒家
海上屋台 三軒家は、鷹島の北側にある阿翁浦港にあるお店です。海上屋台という名前の通り、このお店は阿翁浦港の中に浮いています。店内に入ると、海が目の前に見えて、船上にいるかのようにゆらゆらと揺れます。
このお店の名物は男島来(おとこ)めしという、海鮮丼に魚の出汁をかけて食べるメニューですが、アジフライも提供しています。こちらのアジは定置網で獲れたものとのことで、身が引き締まっています。玉ねぎの風味がたっぷりのタルタルソースはさっぱりした味わい。
味噌汁があら汁なのも、嬉しいポイントです。
海上屋台 三軒家店舗情報
(公式サイト)
(食べログ情報)
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流石に遠くて行けない…通販でも松浦アジフライは買える?
名物はやはり現地に行って食べたいと考える人も多いでしょう。しかしながら、住んでいる場所によっては長崎県まで行くのはなかなか大変です。そんなときに思いつくのが通販の利用。楽天市場に、松浦アジフライを購入できる店舗がありました。
松浦アジフライを名乗るには、アジを冷凍しない(ノンフローズン)、または一度しか冷凍しない(ワンフローズン)ことが条件になっています。こちらの店舗で取り扱っているのは、ワンフローズンのもの。現地で食べられる品質とそん色ないものが食べられるわけです。
こちらで取り扱っているのは、ワンフローズンもの。開きタイプとフィレタイプがあります。まずは、少量のセットから試してみることをおすすめします。
松浦産アジフライ開きタイプ【冷凍】60g×6枚【長崎県 松浦産】直送 おすすめ人気通販 産直 ワンフローズン 生パン粉使用 長崎ブランド魚 価格:800円 |
松浦産アジフライ フィレ【冷凍】14枚(総量500g)【長崎県 松浦産】直送 おすすめ人気通販 産直 ワンフローズン 生パン粉使用 長崎ブランド魚 価格:960円 |
また、ふるさと納税の返礼品では、貴重な釣りあじのフライもあります。
【ふるさと納税】【B0-026】「アジフライの聖地 松浦」玄海灘 釣りあじのアジフライ 価格:10,000円 |
より詳細な商品紹介は以下のページで行っています。
まとめ:ぜひ、松浦アジフライを現地で食べよう!
通販でも松浦アジフライを食べられるとは言え、アジを冷凍せずにフライするノンフローズンものが食べられるのは現地だけ。ここで紹介し切れなったお店もたくさんあるので、現地に行ってお気に入りのアジフライを探してみてください。
冒頭で紹介したガイドブックは、以下のサイトにpdfファイルがあります。紹介したアジフライが気になったのであれば、ぜひこちらもチェックしてみてください。
(松浦アジフライ公式)
このページをかいたひと:藤盛仁輔
ライター。このサイトでは半年で日本二周したときに訪れた場所についてなどをかいています。